新型コロナウイルスが猛威をふるっている中、2020年の東京オリンピックが無事開催できるのか心配されています。
まだ新型コロナウイルスが流行り出したばかりで収束の目安もついておらず、どの程度の症状なのかもはっきり分かっていない中、オリンピックは開催できるのでしょうか?
この記事では新型コロナウイルスの影響によるオリンピック中止の可能性や延期についてまとめました。
この記事の目次
新型コロナウイルスはいつまで?SARS、MERSから見る収束までの期間
2020年1月半ば頃からひんぱんに聞くようになった新型肺炎、新型コロナウイルスという名前。
一体いつまで流行は続くのでしょうか?
まだ流行り出したばかりで、正確なことは誰にも分かりませんが、過去に流行った別の型の新型コロナウイルス、SARSとMERSを例にあげてみていきます。
◆SARS(重症急性呼吸器症候群)2002年11月~2003年7月
2002年11月に中国南部で発生し、香港を中心に8,096人が感染、37ヶ国で774人が死亡。
収束まで7~8ヶ月程度かかりましたが、深刻な期間は3ヶ月程度だったといいいます。
◆MERS(中東呼吸器症候群)2015年5月~2015年12月
2012年9月に初めての感染者が出ますが、その時は流行せず2015年5月に韓国で大流行。
2015年7月28日にMERS終息宣言を韓国政府が発表したものの、完治した患者が10月に再び感染したため、2015年12月23日にあらためてWHO基準に基づく終息宣言をしています。
深刻な事態は3ヶ月程度?
SARS、MERSとも収束までの期間は7~8ヶ月程度ですが、事態が深刻だったのは3ヶ月程度だったようです。
SARSのウイルスは時間とともに毒性や感染力が高まっており、今回もウイルスがどう進化していくか分かりませんが、深刻な状態が3ヶ月程度でおさまるとすれば5月頃にはだいぶ落ち着いている計算になります。
そうなってくれることを祈りたいですね!
過去のオリンピックで中止になった例はある?
そもそも4年に1度しかないオリンピックが中止になることなんてあるのでしょうか?
調べると、意外にも過去に5回、オリンピックが中止になったことがありました。
ざっくりまとめると以下のようになります。
◆オリンピック中止例①・・・1916年のドイツのベルリン大会が、第一世界大戦の混乱のため中止
◆オリンピック中止例②・・・1940年の東京オリンピックが日中戦争により中止
◆オリンピック中止例③・・・1940年の札幌冬季オリンピックが日中戦争により中止
◆オリンピック中止例④・・・1944年のロンドンオリンピックが第二次世界大戦のため中止
(繰越で4年後の1948年に第14回大会としてロンドンオリンピックは開催)
◆オリンピック中止例⑤・・・1944年のコルチナ・ダンペッツオ(イタリア)冬季オリンピックが第二次世界大戦のため中止
5回中止にはなっていますが、いずれも戦争が理由の中止です。
前大会の2016年リオオリンピックでも、治安の悪さから一部で中止説が飛び交いましたが、普通に開催されています。
戦争レベルのできない理由が発生しない限り、オリンピックは開催されるようですね。
新型コロナウイルスの影響で東京オリンピック2020中止の可能性は?
過去に流行ったコロナウイルスSARSやMERSのピーク期間が3ヶ月程度だったこと、
過去のオリンピック中止は戦争による理由のみという点から、2020年の東京オリンピックはこのまま開催されるのではないでしょうか。
今回の新型コロナウイルスは、感染力はけっこう強いものの、比較的軽症の患者が多いと言います。
SARSでは患者のおよそ20%が呼吸不全などで重症化し、中国国内では7%、世界全体では9・6%が亡くなった。
一方、新型ウイルスではこれまでに約20%が重症化し、2・3%が死亡している。
SARSの流行時にWHOで封じ込めに当たった東北大の押谷仁教授(ウイルス学)は、新型ウイルスによる致死率がSARSよりも低いことに着目。
「重症な肺炎に進行せず、発熱やせき、くしゃみといった症状で収まる人が今回は多いのでは」とみる。
今回の患者の8割ほどは軽症とみられている。
出典:朝日新聞デジタル
ウイルスが強力に進化しない限りは、現状では過剰に心配しないでも良さそうですね。
ただし感染力は強めということで、なるべく早く収束させるために感染防止には気を付けたいところです。
新しいウイルスではありますが、予防策は月並みで、
・マスクをして行くこと
・帰ったら手洗い・うがいをすること
があげられています。
「人混みに行く場合にはマスクをして出かけること。
外出から帰ったら手洗い・うがいをすること。これが感染対策の基本で、これに尽きると思う」(三鴨廣繁 教授)
予防に有効なマスク。正しく使うことが重要だといいます。
・隙間からウイルスが入り込まないよう鼻にしっかりとフィットするように着ける
・外す時はウイルスなどが付きやすい表面は触らず、ひもを触って外す出典:メーテレ
一人一人がしっかり感染予防につとめれば、4~5月頃にはピークを超えられるかもしれません。
今日からマスクは必需品ですね!
東京オリンピック2020、延期の可能性の報道も!
共同通信によりますと、2020年東京オリンピックの1年延期の可能性があがっていると言います。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)で1978年から委員を務める最古参のディック・パウンド氏(カナダ)が7月24日開幕の東京五輪の影響について「1年延期」の可能性に言及したとロイター通信が26日、報じた。
出典:共同通信
年内の延期だと欧米のスポーツと開催時期が重なることから1年の延期を示唆しているようです。
ただし安倍晋三首相は予定通りのオリンピック開催を強調しているとのこと。
また、巨額の資金が投じられており、IOCが同五輪を中止する可能性はなお極めて低いとの意見(参考:bloomberg)もあり、今後どうなるのか気になるところです。
新型コロナウイルスの東京オリンピック2020影響まとめ
時間とともに感染者も死者も拡大している新型コロナウイルス。
東京オリンピックイヤーということで、オリンピックへの影響を心配する声が多く聞かれます。
しかし過去の事例を見て、
・脅威のウイルスと恐れられたSARSやMERSもピーク期間は3ヶ月程度だったこと
・オリンピックが中止になったのは戦争による理由のみ
という点から、2020年7月からスタートする東京オリンピックはこのまま開催されるのではないでしょうか。
一人一人の感染予防の意識次第で新型コロナウイルスが早く収束するかもしれません。
マスク、手洗い・うがいなど感染予防をしっかりして、安全な東京オリンピック開催を目指したいですね!

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